商売繁盛からサブカルまで ありがたや金長神社
小松島市にはなかなか全国的に名の知れた物というものは少ないですが、サブカルチャーが好きな人には、昔の映画やジブリアニメやテレビアニメ、マンガや小説など数々のメディアに取り上げられた、超有名な神社があります。江戸時代に書かれた講談本「阿波狸合戦」の主人公、金長狸をお祀りする金長神社です。
古くは昭和14年、潰れかけた映画会社が金長さんを題材に作品を公開すると、あれよあれよという間に大ヒット、会社が立ち直ってお礼に御社をプレゼントしてくれました。
(金長神社本宮)
続いて大映映画も、金長狸の映画を作ってこちらも大ヒット!。またまたお礼に、今の金長神社を建立するのに当時のお金で100万円をプレゼントしてくれました。
このように金運、勝負事、芸能の神様として愛されてきましたが、寄る年月に老朽化が進み、またエリアの再開発計画などにより、存続の危機に立たされました。
これはなんとかしないといけないと立ち上がった市民の手で、救済の署名活動や募金活動により、拝殿の大規模改修工事も完了して、無事に今の地に残ることとなりました。今は、市民団体によって維持管理がされており、毎月第1日曜日に清掃、年に3回お祭りが行われています。
設立当初より、金長神社は子供達に非常に親しまれており、お祭りの時に写生大会などが催されていて、思い出をたくさん持って育っていった子たちがたくさんいます。
そんな経緯もあり、5月の例大祭は金長子供祭りとして、10月の例大祭は金長サブカル祭りとして、子供たちや若者に親しまれるお祭りを開催しています。
日ノ峰山の麓、広域公園の一角に佇む金長神社を訪れてみてはいかがでしょうか?
(一社)金長と狸文化伝承の会のHPはこちら。
金長神社の場所はこちらです。
(執筆/文責 J)